Yahoo!ショッピングに「注文回数制限」が追加 商品CSVの列が1つ増えます
この記事の結論
Yahoo!ショッピングの商品データに「注文回数制限」が加わりました。値は0(設定なし)か1(1人1回のみ注文可能)で、商品登録APIと商品CSVには2026年5月21日、商品参照APIには6月22日付で追加されています。ただし提供時期は8月1日時点でも「7月下旬追加予定」のままです。影響するのは商品CSVと商品登録・参照APIを使う経路で、価格改定と在庫同期は対象外です。
- 商品データに注文回数制限が追加されました。0が設定なし、1が「1人1回のみ注文可能」で、デフォルトは0です
- 項目名はAPIごとに person_sale_limit、person-sale-limit、PersonSaleLimit と3通りです
- 既存の sale_limit は「1注文あたりの購入数制限」と定義が明確化されました。1人単位の制限とは別物です
- 商品CSVを type=1(追加)で流しているなら列の扱いを要確認。部分更新は type=4 のほうが安全です
- 提供時期は8月1日時点でも「7月下旬追加予定」のまま。商品一括更新APIと在庫更新APIは対象外です
この変更の要点
- いつから
- 不明
- 誰に影響するか
- Yahoo!ショッピング出店者のうち、商品CSV(商品アップロードAPI)・商品登録API(editItem)・商品参照API(getItem)を使っている事業者が対象。商品データに person_sale_limit / person-sale-limit / PersonSaleLimit という新項目が加わり、商品CSVの列が1つ増える。あわせて既存の sale_limit の定義が「1注文あたりの購入数制限」と明確化された。商品一括更新API(updateItems)と在庫更新API(setStock)は対象外のため、日々の価格改定と在庫同期そのものは停止しない。
- 一次情報
- https://developer.yahoo.co.jp/webapi/shopping/changelog/2026/
何が変わったのか
Yahoo!ショッピングの商品データに「注文回数制限」という項目が加わりました。取りうる値は2つだけで、公式ドキュメントには「0:設定なし」「1:設定あり(1人1回のみ注文可能)」とあります。デフォルトは0です。
呼び名はAPIごとに違い、商品登録APIのリクエストパラメータでは person_sale_limit、商品CSVでは person-sale-limit、商品参照APIのレスポンスでは /ResultSet/Result/PersonSaleLimit になります。同じ設定なのに表記が3通りあるので、連携を自作している方は取り違えに注意してください。
同時に、以前からある sale_limit(CSVでは sale-limit)の説明文も書き換えられました。更新履歴には矢印つきでこう記されています。
購入数制限 → 1注文あたりの購入数制限
sale_limit は「1人が何個まで買えるか」ではなく「1回の注文で何個まで買えるか」だった、という線引きが新項目に合わせてはっきりしました。1人1回に縛りたいなら新しい person_sale_limit を使います。
エラーコードも2つ増えました。it-14194 は「注文回数制限は0か1を入力してください。」、it-14195 は定期購入設定が「通常購入/定期購入」または「定期購入のみ」の商品に1を指定できない、という内容です。
いつから
- 2026年5月21日 — 商品登録APIとアップロードフォーマット(商品CSV)に追加
- 2026年6月22日 — 商品参照APIのレスポンスに追加
- 提供時期 — 仕様表の表記は「2026年 ~~6月下旬~~ 7月下旬追加予定」
書き込み側の仕様が5月に出て、読み出し側が6月22日に揃い、提供時期は当初の6月下旬から7月下旬へ一度ずれた形です。
2026年8月1日時点でも仕様表には「7月下旬追加予定」が残ったままで、実施日入りへの書き換えは確認できていません。デベロッパーネットワークのお知らせ一覧にも、この項目を名指しした告知は出ていません。先行した「海外向け購入代行の除外設定」は提供後に「~~2月中旬追加予定~~ 2月16日追加」へ書き換えられているので、まだ書き換え待ちと読むのが自然です。自分のストアで動いているかは、商品参照APIを1件叩いて PersonSaleLimit が返るかを見るのが確実です。
誰に影響するのか
対象は、商品CSV(商品アップロードAPI)で一括更新している方、商品登録API(editItem)で商品を作成・更新している方、商品参照API(getItem)の結果を自社DBや連携ツールに取り込んでいる方です。
逆に、価格と在庫だけを回している経路は対象外です。商品一括更新API(updateItems)のパラメータに person_sale_limit は含まれず、「指定された項目だけを更新し、省略された項目は更新しません」と明記されています。在庫更新API(setStock)のパラメータも seller_id・item_code・quantity などに限られていて、こちらにも含まれません。日々の価格改定と在庫同期がこの追加で止まることはありません。
放置するとどうなるのか
商品アップロードAPIにはアップロードタイプが4つあり、「追加」(type=1)について公式ドキュメントはこう書いています。
フィールドを削除してデータをアップロードしますと、削除したフィールド部分のデータは削除されます
そして商品CSVの person-sale-limit には「空欄の場合は「0」」とあります。0は設定なしです。
この2つを突き合わせると、列を持たない古いテンプレートのまま「追加」で流し続けた場合に、入れた値が保持されない読み筋が出てきます。ただし「person-sale-limit列のないCSVをtype=1で流すと1が0に戻る」と名指しした公式記載は見つかっていません。断定はしません。安全側に倒すなら、部分更新は「項目指定」(type=4)を使ってください。こちらの説明は「アップロードするデータベースファイルに含まれる商品データの、指定したフィールドのみ、データの変更を行います」となっています。
取り込み側にも一点あります。商品参照APIのレスポンスに PersonSaleLimit が増えるため、XMLを固定の要素数や並び順で読む実装は影響を受けます。要素名でアクセスしていれば問題ありません。
今日やること
- 商品CSVテンプレートに
person-sale-limit列があるか確認する。無いなら、type=1(追加)とtype=4(項目指定)のどちらで流しているかを特定してください。type=1なら、type=4へ切り替えるか列を足すかです。 - 商品参照APIを1件だけ叩き、
<PersonSaleLimit>が返るか見る。返れば提供開始済み、返らなければまだです。 - 商品登録APIを使っているなら、
it-14194とit-14195をエラーハンドリングに足す。it-14195は定期購入商品にしか出ません。 - 社内資料やツールの説明で
sale_limitを「購入数制限」と書いている箇所を「1注文あたりの購入数制限」に直す。人が読む文書のほうが後から効いてきます。 - 同時期のもう1件も見てください。
payment_a17のPayMethodNameを「PayPay残高等」の1種類から「PayPay残高等」「PayPay残高」「PayPayポイント」の3種類へ広げる変更が、2026年7月16日実施予定として告知されています。実施完了を伝える続報は8月1日時点で出ていないので、日付上は過ぎていても実データで確かめてください。告知には「リリース前の注文に関しては変更されません」とあるため、新旧の表記は混在します。決済方法名の文字列で仕分けている受注処理や会計連携があるなら、7月16日以降の注文を見ておくと安心です。
ClariaSync をお使いの場合
ClariaSyncがYahoo!ショッピングに対して行っているのは在庫数の同期と価格の改定です。どちらのリクエストにも person_sale_limit は含まれないので、今回の追加で在庫同期や価格改定が止まることはなく、ストア側で設定した注文回数制限を勝手に書き換えることもありません。
注文回数制限そのものをClariaSyncの管理画面から編集する機能は、まだ用意していません。設定するときは商品CSVか商品登録APIを使ってください。ストアクリエイターProの画面から設定できるかどうかは、公開されているドキュメントでは確認できませんでした。
一点だけ補足します。注文回数制限は在庫数の制御ではありません。1人1回に絞っても、在庫を複数モールで共有している以上、別々の購入者が同時に買えば売り越しは起こりえます。そこはClariaSyncの在庫同期が受け持つ領域で、同期の設計と頻度で減らしていくものだと考えてください。
この変更をどこで知るか
一次情報は次の4ページです。
各APIのページにある「変更履歴」で、そのAPIに何がいつ足されたかを追えます。提供時期は仕様表の中に取り消し線つきで書かれているので、表も開いてください。障害やメンテナンスを含む告知はYahoo!ショッピングのお知らせにまとまっており、Atomフィードも公開されています。
今日やること
- 商品CSVテンプレートに person-sale-limit 列があるか確認し、無い場合はアップロードタイプが type=1(追加)か type=4(項目指定)かを特定する。type=1なら type=4 へ切り替えるか列を追加する
- 商品参照API(getItem)を1件実行し、レスポンスに PersonSaleLimit が返るかで提供開始済みかを判定する
- 商品登録APIのエラーハンドリングに it-14194 と it-14195 を追加する(it-14195 は定期購入商品のみ)
- 社内資料・ツール説明の sale_limit の記述を「購入数制限」から「1注文あたりの購入数制限」へ修正する
- 同時期の変更として、payment_a17 の PayMethodName が3種類へ分岐する件が2026年7月16日実施予定として告知されている。実施完了の続報は8月1日時点で出ていないため、7月16日以降の注文の実データで表記を確認し、決済方法名の文字列で仕分けている受注処理・会計連携に取りこぼしが出ていないか点検する
よくある質問
- 注文回数制限を設定すると在庫は自動で減りますか?
- いいえ。注文回数制限は購入者1人あたりの注文回数を0(設定なし)か1(1人1回のみ注文可能)で切り替える項目で、在庫数の管理とは別の仕組みです。複数モールに同じ在庫を出している場合の売り越し対策は、在庫同期側で行う必要があります。
- 定期購入の商品にも設定できますか?
- できません。商品登録APIのエラーコード it-14195 に「定期購入設定が『通常購入/定期購入』または『定期購入のみ』の場合、注文回数制限(person_sale_limit)の1(設定あり)が指定できません」と明記されています。
- すでに提供が始まっているか確認する方法はありますか?
- 商品参照API(getItem)を1件叩き、レスポンスに /ResultSet/Result/PersonSaleLimit が含まれるかを見てください。2026年8月1日時点の公式ドキュメントの仕様表は「2026年 7月下旬追加予定」の表記のままで、実施日入りへの書き換えは確認できていません。専用の告知ページも出ていません。
- ClariaSyncの在庫同期や価格改定は影響を受けますか?
- 受けません。在庫数の更新と価格の改定に person_sale_limit は含まれず、商品一括更新API(updateItems)と在庫更新API(setStock)のパラメータにもこの項目はありません。ストア側で設定した注文回数制限を書き換えることもありません。
出典
- [1]更新履歴一覧(2026年) - Yahoo!ショッピングAPI(Yahoo!デベロッパーネットワーク(LINEヤフー)・2026-07-31)
- [2]商品登録API(Yahoo!デベロッパーネットワーク(LINEヤフー)・2026-05-21)
- [3]商品参照API(Yahoo!デベロッパーネットワーク(LINEヤフー)・2026-06-22)
- [4]アップロードフォーマット(商品CSV)(Yahoo!デベロッパーネットワーク(LINEヤフー)・2026-05-21)
- [5]商品アップロードAPI(Yahoo!デベロッパーネットワーク(LINEヤフー)・2025-05-08)
- [6]商品一括更新API(Yahoo!デベロッパーネットワーク(LINEヤフー)・2025-12-17)
- [7]在庫更新API(Yahoo!デベロッパーネットワーク(LINEヤフー))
- [8]【Yahoo!ショッピング】【7/16実施予定】「PayPayステップ」の条件変更にともなう注文検索API等のPayMethodName内容変更のお知らせ(Yahoo!デベロッパーネットワーク(LINEヤフー)・2026-06-12)
- [9]Yahoo!ショッピングのお知らせ(Yahoo!デベロッパーネットワーク(LINEヤフー)・2026-07-31)
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この記事は ClariaSync 編集部が一次情報にあたって作成しています。内容の正確性には努めていますが、 制度や各モールの仕様は変わることがあります。実務の判断は出典の最新情報をご確認ください。